社団法人設立にあたって

謹啓

皆様、あらためましてご挨拶させていただきます。

2014年秋から、その活動をスタートいたしました口腔がん撲滅運動(プロジェクト名:口腔がん撲滅委員会)ですが、このたび、2017年2月16日、「一般社団法人口腔がん撲滅委員会」の名称にて、正式団体として設立登記をいたしました。
 
つきましては、今後は、より一層、当法人の公的存在意識を高めるとともに、医療人及び医療関連団体として至誠を尽くし人間社会に貢献すべく、定款に掲げた目的(以下、「法人概要」の中の「活動目的」をご参照ください)を実現するため邁進してゆく所存でございます。

さて、我々の直面する課題である日本の「口腔がん」の死亡率は、全28部位中で「35.5%(第12位)」に位置しており、なんと、米国(19.8%)の1.7倍の死亡率となっております。

そして、その「口腔がん」は、術後のQOLの著しい低下から「自殺率の非常に高いがん」であると言われており、WHOからも「早期発見・早期治療」の推進を勧告されている最重要課題の1つでもあります。

しかしながら、そのような中、日本は、先進国で唯一、死亡数が増加している国であり、我々、患者さんの口腔を担う医療機関・医療人として、口腔がんの死亡数と死亡率の大幅低減は、急務な課題と言えます。

もし、日本においても米国並みの早期発見・早期治療の仕組みを構築することができれば、年間で約3,500人規模の口腔がん死亡者の命を救うことが可能となるのです。
(※参考:2018年の全国交通事故死亡数が「3,532人」であり、その人全員を救えるくらいの規模である事実。)

日々の口腔医療活動の中で我々が救える命がある!
(その規模、年間3,500人レベル!)

 
ぜひ、皆様とともに、実現したく思います。
どうか、お一人お一人のご参画とご支援の程を何卒よろしくお願い申し上げます。

謹白

2019年3月吉日
一般社団法人口腔がん撲滅委員会 事務局一同