協賛:北海道医療大学 歯学部 同窓会 北海道支部連合会様
株式会社ブレーンベース様
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- 開催日時 2016年9月25日(日)11:00~16:00
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- 座長 北海道医療大学 歯学部
生態機能・病態学系顎顔面口腔外科学 教授 永易 裕樹 先生 - ●
- 基調講演 東京歯科大学 口腔顎顔面外科学講座
主任教授 柴原 孝彦 先生
9月25日(日)札幌で開催しました、「口腔がん検診コンパクトセミナー」は、北海道医療大学 歯学部 同窓会 北海道支部連合会様との協賛により、満員御礼で大盛況に終わりました。
以下、皆様に、簡単に、ご報告申し上げます。
座長の永易教授(左)と柴原教授
講演会プログラム
【第1部】11:00~11:30
座長ご挨拶
日本の口腔がんの現状と北海道における口腔がん検診の状況をお話くださいました。
お話によると道内で、北海道歯科医師会と日本口腔外科学会北海道支部の共催で口腔がん検診を実施している市は、
旭川、帯広、恵庭、千歳、室蘭、伊達小樽、
岩見沢
の8市だそうです。
(道内20歯科医師会・道内179自治体中)
また、平成24年から27年までの室蘭歯科医師会(6市町村)の口腔がん検診の結果をお話しいただきました。(表1~3)
これによると、平成27年度では、
受診者:170名(表1)
要精密検査者:58名(34%)(表2)
前がん病変者:8名(4.7%)(表3)
という結果だったそうです。
【表1】室蘭市の口腔がん検診受診者数(平成24~27年)
【表2】要精密検査必要者数(平成24~27年)
【表3】前がん病変者数(平成24~27年)
この数値は、おそらくご自身で「おかしい」と思われて検診にいらしゃった結果としての「4.7%」でしょうから、実際には、自覚症状のない前がん状態の方(潜在的な口腔がん患者)はもっと多くいらっしゃるのではないかと懸念してしまいます。
そう言っている間にも、口腔がんで命を落とされる方が増えていると思うと、1日も早く、早期発見・早期治療体制の構築が不可欠だと、あらためて思ってしまいます。
【ランションセミナー】11:30~12:30
インプラントを中心とした骨治療の統合システム
協賛いただきましたブレーンベース社から、インプラントを中心とした骨治療の統合システムに関し、千葉県八千代市で開業されている中澤先生より、お話を頂戴しました。
【第2部】12:30~14:30
基調講演「なぜ、今、口腔がん検診か!?」
お昼休みを挟みいよいよ基調講演です。
いつもながらの柴原先生節で熱のこもったご講演、あっという間の2時間でした。
皆さん、食い入るようにお聞きになってらっしゃいました。
【第3部】14:40~15:10
口腔がん検診システムのご紹介
【第4部】15:10~15:40
ワークショップ
【第5部】15:40~16:00
質疑応答
ワークショップを早く切り上げ、質疑応答に30分くらいの時間を残しましたが、いくつもの質問が飛び出し、時間一杯になってしまいました。
ということで、最初は、正直、参加者数を少し心配した札幌セミナーでしたが、事前申し込みなく当日お越しになられた先生も3名もいらっしゃったくらい、そして、資料の予備がきれいに無くなったくらい、
さらには、セミナー終了後(当日)、フラッグシップ200のエントリーをお申し込みされた先生も3名いらっしゃったくらい、
満席盛況に終わりました。
それと、実は、今回の試みは、我々(口腔がん撲滅委員会事務局)としましても1つの意図をもって企画しましたのでこの成果は大きな意味を持ちました。
と言いますのは、口腔がんの早期発見と早期治療には、各地区の基幹病院口腔外科と周辺の歯科医院とのスピーディー且つ適切な地域連携が欠かせないと考えておりますので、そういった意味で今回の試みが今後の我々の活動に関し1つの指針を示してくれたように感じています。
今後も各地方においてこのようなスタイルでの講演会を模索してゆければと考えます。
最後に、協賛いただきました北海道医療大学 歯学部 同窓会 北海道支部連合会同窓会会長の佐藤明理先生他皆様方に、この場をお借りして心より感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
以上、簡単レポートでした。
事後談ですが、今回の講演会で座長をお努めいただきいました北海道医療大学の永易教授には、縁あって、北海道地区の世話人のお一人として、口腔がん撲滅委員会の顧問にご就任いただくことになりました。
今後も、各地区での世話人の先生方のご参加を募ってゆければと思います。
共催・主催:株式会社ブレーンベース、お口の健診株式会社