2019年4月14日(日)
於:鳥取県歯科医師会館
『満席!』参加者数:66名(定員50名)
■歯科医師:40名
■歯科衛生士:14名
■他歯科スタッフ:2名
■関係者(座長、ご来賓、事務局):10名
鳥取大学医学部
口腔顎顔面病態外科学
教授 小谷 勇 先生
4月14日(日)、『地域の口腔がんを考えるシンポジウム 第4弾 関西・四国・山陰編(全12地区13回)』の第12回目が鳥取県にて開催されました。
以下、ご参加者のアンケートを掲載させていただきますので、ぜひ、ご一読を。
また、今後の開催予定は以下の通りです。ぜひ、ご参加ください。
【第4弾 関西・四国・山陰編 今後の開催スケジュール】
・京都府 | 2019年9月29日(日) | 11:00~16:00 | 於:京都府歯科医師会館 |
座長講演に関してのアンケート
『県の体制が良くわかって安心した。』
『鳥取県内の口腔がん死亡率が全国ワースト2位と知り、危機感を感じた。』
主なコメント
- 県の体制が良くわかって安心した。
- 鳥取大学が基幹病院として積極的な活動をされる姿勢に期待します。医院との病院連携を充実してください。行政への働き掛けも、お願いします。
- 鳥取県内の口腔がん死亡率が全国ワースト2位と知り、危機感を感じた。一次予防に十分な手当てが必要ではないか?
- 鳥取県内の口腔がんの発見状況がわかってよかった。根治のためにも、早期発見が大切だと改めて思った。
- 鳥取県の口腔がんの実態を知ることができ、非常に興味深く聴かせていただきました。
- 口腔内チェック時の観点が変わりました。これからより注視したいと思います。
- 話し方がゆっくりでとてもわかりやすかったです。また、鳥取県内の口腔がんやその他のがんの罹患実態など、また大学での治療状況等を知ることができてとても良かったです。興味はあったので、この機会に知識を得られてよかった。
- これまでは特に口腔がんを意識せず、治療に当たってきたように思う。がんの県内動態を知り、危機感が持てる内容でした。
- 中部地区に藤井記念病院があるが、直接鳥大に紹介して行ってもらうほうが患者さんにとって良いのではないか?
- 鳥取県での現状が良くわかった。検診ではがんが発見されることが難しい。早期発見するには、がん検診も必要ではないかと思われる。
- 興味深い結果、内容だった。
- 鳥取県の現状が良くわかった。
- 口腔がんの実態に驚きました。
- たいへんわかりやすかったです。
- 日頃より当医院の患者様が小谷先生、鳥大医学部の先生方に大変お世話になっております。私もメンテナンス衛生士として、疑わしい症例があれば院長に相談するようにしていますが、今後もさらなる精進をしていきたいと思います。
- 現状が良く理解できました。
基調講演『なぜ、今、口腔がん検診か?』に関してのアンケート
『口腔がんは自覚症状が乏しく、かつDr.DHも見逃しやすく、急激に大きくなることを認識した。蛍光観察装置も一つの診断方法として考えたい。』
『検診時に粘膜も診ているが、さっと見るだけになってしまっていて、もしかしたら見落としがあるかもと思うと、ゾッとしました。』
主なコメント
- 口腔がんは、色、型、病態も様々であるということがわかりました。触診が大切。手遅れにならないように2~3週で紹介できるようにしたい。口腔がんは自覚症状が乏しく、かつDr.DHも見逃しやすく、急激に大きくなることを認識した。蛍光観察装置も一つの診断方法として考えたい。歯科医師会館で蛍光観察装置のデモを実現します。
- たくさんの症例写真を拝見でき、とても勉強になりました。患者さんの口腔粘膜の観察をし、早期に発見できる力をつけたいと思います。
- 難治性の歯周病も可能性があるとのことを聞き、普段の定期的メンテナンス時も、ちょっとした変化を見落とさず、異変に気付けるよう診ていきたいと思います。
- とても良くわかりました。普段は介護予防教室で口腔の重要性を高齢者に伝えているので、今までも口腔がんが増えていること、口の中を見ること、定期健診のススメなどは伝えていました。これからは、もう少し丁寧に説明をしたいと思いました。それにしても、がんの進行の早さにはびっくりしました。しかも年齢に関係ないということもびっくりです。
- 口腔がんが近年急速に増えていることを知り、怖くなった。自分はタバコ、お酒の習慣はないが、歯列不正のため、時々舌の一部が切れることがあるので注意したい。歯科へ長いこと行かずに足が遠のいてしまう人が多いと日々感じている。歯科検診を勧めるように自分から何か行動できることを考えたい。
- 検診時に粘膜も診ているが、さっと見るだけになってしまっていて、もしかしたら見落としがあるかもと思うと、ゾッとしました。自分自身も歯列が狭く、舌がこすれることがあるので、まず自分から定期的にチェックしていこうと思いました。
- 柴原先生の貴重なご講演ありがとうございました。口腔がんも低年齢化している上に死亡率が高いことを聞き、歯科医療従事者として身が引き締まる思いです。医院に戻り全スタッフを早々にミーティングや勉強会を開きたいと思います。
- 開業医、歯科衛生士として人命に大きく関わる事例に心を打たれました。米国並みにレベルアップするために、今日のようなセミナー、シンポジウムをもっと多く開催してほしい。スタッフの衛生士にも聴講させて良かったです。地方から実績を上げていくことも必要だと思います。
- 大変分かりやすく説明してくださいました。DHはもっと学ばないといけない、と思いました。ありがとうございました。
- 口腔がんは年2~3例ほど疑いを持って基幹病院へ精査して預けている印象があるが、多くを見逃しているかもしれないと感じる。県内でもオーラルナビシステムのようなものがあれば、広く活用していけると思った。
- テンポもよくわかりやすかった。
- 明日からの診療に役立つ内容でした。
- 具体的な症状とわかりやすい上皮細胞分裂の映像で大変勉強になりました。衛生士として診る目を養っていきたいです。
- ケアなどの患者さんは、Dr.よりDHのほうが長く口の中を診ることが多いので、見極める目を持ちたいと思いました。患者さんはもちろん、家族や友人にも話をしたい。実習生も実習に来ているので、見極められる人材の育成をしていける場所やきっかけになれるといいなと思いました。
- 口腔内をよく見る習慣、何か変だなと気付くことが大切だと思った。症状が現れると進行が速いことに驚きました。
- 口腔がんを発見することの大切さ、診る目を養うことも大切だと思いました。また、がんの発生のお話も、とても興味深く聴かせていただきました。話の展開が面白く、とても楽しい講演でした。ありがとうございました。
- とてもわかりやすく、詳しく教えてくださりありがとうございました。いろんな口腔がんが良くわかりました。
- 熱意がかなり伝わってきた。ステージⅠは本当にわかりにくいものだが、いつも診ているDHがさっと見ではなく、しっかり見ていくことが大事だと思った。
- 今日は2度目の受講。今回はスタッフ(DH)と共に聴講しました。
- とても勉強になりました。私は毎日メンテナンスの患者さんを担当しています。口腔粘膜の観察がすごく大切だと痛感させられました。明日の診察から、今日聞いたことを役立たせていきます。
口腔がん撲滅運動の展開に関してのアンケート
『鳥取は特に地域に根付いた医療を提供していく必要があると思う。そのためにも治療重視ではなく、患者様の生活を支える歯科医療に変わっていかないといけないと思った。』
『国民の健康格差が広がる中では、一層必要な視点だと思います。予防・メンテナンスへの転換は、国政でも最重要の課題だと思います。』
主なコメント
- 交通事故の死亡者数を超える人数の患者さんを救うことができる活動だと感じた。アメリカと日本では死亡者数に歴然とした差があることに驚いた。この口腔がん撲滅運動がさらに発展されることを望んでいます。
- 会の姿勢に感銘を受けました。ありがとうございました。
- 米国と日本の医療方針の違いを改めて感じた。鳥取は特に地域に根付いた医療を提供していく必要があると思う。そのためにも治療重視ではなく、患者様の生活を支える歯科医療に変わっていかないといけないと思った。
- 国民の健康格差が広がる中では、一層必要な視点だと思います。予防・メンテナンスへの転換は、国政でも最重要の課題だと思います。
- 歯科医=人生、のお話を聞き、歯科衛生士という仕事に誇りを感じました。
- 蛍光観察装置、オーラルナビシステムを利用し、基幹病院とのパイプができると、患者様にとって早くて正確な診断ができ、信頼、安心につながると思った。
- メディアでの報道で、一般の方の口腔がんの関心が高くなっています。診察に来られる方の質問に答えられるよう、また疑わしい症例に対応できることが求められていると思います。
- 患者様に還元できることが増えるのは良いことだと思います。
- 我々歯科衛生士ももっと勉強して、診る目を養わないといけないですね。その意味で、今日の参加者にDHが少ないのが残念です。今日は来てよかったです。
- 早期発見、予防に、より一層力を入れていきたいと思います。
- 今は紹介状がないと大きな病院で診てもらえないので、地域の歯医者さんで診てもらって、大きな病院へ紹介してもらえると患者さんも安心だと思う。まだまだ日本では、歯科の検診に行く人は少ないのだなあ、と改めて感じた。大事なことなのに...。歯科衛生士は医師より患者さんの状況を引き出しやすいと思うので、優しく寄り添って相談してもらえるような人になりたいと思った。
- オーラルックとオーラルナビシステムを現在利用させていただいています。今後はさらにしっかり粘膜を診て、システムを一層活用させていただきたいと思います。
- 死亡率の低いアメリカの取り組み、日本でもそれに少しでも近づけたらと思った。
- 口腔がんも早期発見が大事であることは理解しておりますが、診断が難しいことも多々あります。口腔内スクリーニング装置などで海外では死亡率を減少させていることを聞き、日本全国の歯科医院も口腔がんの診断・早期発見に、再度向き合う良い機会となりました。
- 早期発見早期治療は、必要なことと思います。2年前に舌がんと診断された患者さんも治癒へ向かっています。
地域の口腔がんを考えるシンポジウムに関してのアンケート
『前がん病変の鑑別診断の経験に乏しく、オーラルナビシステム等の充実を望みます。』
『口腔がんを知るきっかけとなり、歯科関係者以外の方にも口腔がんに関しての情報を広く知ってほしいと思いました。』
主なコメント
- 前がん病変の鑑別診断の経験に乏しく、オーラルナビシステム等の充実を望みます。
- 柴原先生、良きコメントご助言ありがとうございます。小谷先生、いつもお世話になっております。
- 鳥取はまだ口腔がん検診を行っているところが少ないので、増やしていくべきだと思った。
- 開業医の生のお話が聞けてためになった。
- 口腔がんを知るきっかけとなり、歯科関係者以外の方にも口腔がんに関しての情報を広く知ってほしいと思いました。
- 予防、早期発見をして、少しでも口腔がん減少に貢献できるよう、歯科医師、歯科衛生士、ともに頑張っていただきたいです。
- 痛い口内炎は大丈夫。痛くない口内炎や不均一、赤い物が見えるのは怖い!覚えておきます。
- 先生方のお話がとてもわかりやすかったです。
全体を通じての感想
『もっといろんな人にこの話を聞いてもらいたいと思いました。口の中に関心を持つ人が、もっと増えてほしい。』
主なコメント
- 口腔外科で働きだして3年目になりますが、先生の話を聞いて分かったつもりでいたけれど、理解しきれていなかったことが、今回改めて分かってとても良かったです。「角化」という言葉も、ぼんやりとしていたのが、しっかり理解できたような気がします。もっといろんな人にこの話を聞いてもらいたいと思いました。口の中に関心を持つ人が、もっと増えてほしいです。ありがとうございました。
- 最初に流れたビデオ、インパクトがありました。報道の力を、特に最近の芸能人の方のニュースの影響を、日々の診療の中で痛感しています。(患者様が気にしての初診、近隣の歯科医院からの紹介、どちらも顕著に増加しました)きっとこれは、全国的な流れだと考えています。期せずして、タイムリーなシンポジウムとなりましたが、医療者向けの活動に続いて、一般の方に向けても広く周知させてくれるような流れとなれば、喜ばしいことと考えます。報道による一過性の注目ではなく、興味を引き続けるためには、医療者側から情報提供することはもちろんのこと、口腔がんの実態を広く知ってもらう必要があると感じました。
- DHとして4年勤務して、1名口腔がんの患者様に出会いました。幸いにも早期発見だったため、現在は術後の口腔ケアを先生をサポートしながら行っています。口腔がんの患者様は術後の自殺率が高いことを今回知ったので、患者様のサポートについてしっかり考えなければならないと強く思いました。明日からしっかりと粘膜の観察をしていきたいです。とても勉強になった内容の濃い講演会でした。参加できてよかったと思います。
- 島根県での講習会に参加した鳥取県西部歯科医師会の口腔介護のメンバーが、4月15日にオーラルックの説明会をされると聞き、口腔介護のメンバーや理事会のメンバーと共に参加させていただきます。柴原先生の講演会には何度か参加させてもらっています。アメリカと日本の口腔がんでの死亡率の差に愕然としました。口腔がんの撲滅運動にぜひ参加させてもらいたいと思います。今日はありがとうございました。
- 今まで口腔がんについてあまり詳しく聞く機会がなく、知らないことも多かったが、今日の講演を聞き、日本の中でも罹患率の高いがんだということがわかり、普段の診療の中で私たちが注意深く見る必要があると感じました。
- 口腔がんの進行の早さに驚いた。患者さんの主訴だけでなく、口腔内の異変、気になることがあれば、「大丈夫だろう」ではなく、先生に報告し、疾患を見落とすことがないよう気を付けたいと改めて思った。
- 本日は大変ためになるご講演ありがとうございました。
- 市町村の歯科検診を受ける方があまりにも少ないのでは、と思っています。歯と歯肉のほうは診ても、粘膜など広く口腔内をチェックすることが少ないと思います。若い人のガンが多いことを知り、定期的な検診の重要性、予防の大切さをもっと広めていきたいと思いました。
- 地域の口腔がんを考えるシンポジウムを鳥取県で開催していただき、ありがとうございました。口腔がんで亡くなる方が少しでも減少するように、私自身、口腔を診る目を養い、勉強を続けていきたいと思います。ありがとうございました。
- 病変に気付くことは難しいとしても、慢性的な刺激になりそうな部分の排除は出来そうなので、まずは出来ることから気を付けていこうと思います。
- さすがに先生方のお話が上手で、聞いていてもわかりやすかったです。日々、高齢者相手に話す仕事をしていますので、こういう風に話せたらなあ、と思います。5年前に義兄が上顎がんに罹患したときのことですが、再三口の中を見てほしいと言われていたのに、延び延びにしてしまい、歯科医院でがんが発見されました。とても反省しています。
- 口腔がんが若年層に増えているのを知り、ショックでした。普段は高齢者の口腔ケア、フレイル予防を進めていますが、もう少し若い方にも、予防が大切だということを広めていけたらなと、強く思いました。自分の息子もタバコを吸っていて、禁煙を勧めてもなかなか止めません。根気よく、今日講演会で聞いたお話をしていこうと思いました。
- 口腔内を診るとき「何かおかしい」とわかる目を養うことが大事だと思った。しっかり見ていきたい。本日の講演を聞いて、無知は怖いと思った。またしっかりと勉強していきたい。
- 歯科医療関係者として、もっと社会に認知させたい。ナビシステムも利用しています。全国に展開していること等、敬意を抱いています。
以上です。
※ご参加者の皆様、アンケートへのご協力をありがとうございました!
以下、会場の様子で~す。
★「地域の口腔がんを考えるシンポジウム(関西・四国・山陰編)」の第13回目以降のご参加お申込みは以下まで