2018年12月2日(日)
於:香川県歯科医療専門学校
『満席!』参加者数:107名(定員50名)
■歯科医師:54名
■歯科衛生士:38名
■他歯科スタッフ:4名
■関係者(座長、ご来賓、事務局):11名
香川大学医学部
歯科口腔外科学講座
教授 三宅 実 先生
12月2日(日)、『地域の口腔がんを考えるシンポジウム 第4弾 関西・四国・山陰編(全12地区13回)』の第2回目が香川県にて開催されました。
以下、ご参加者のアンケートを掲載させていただきますので、ぜひ、ご一読を。
また、今後の開催予定は以下の通りです。ぜひ、ご参加ください。
【第4弾 関西・四国・山陰編 今後の開催スケジュール】
・和歌山県 | 2018年12月9日(日) | 11:00~16:00 | 於:和歌山県歯科医師会館 |
・徳島県 | 2019年1月20日(日) | 11:00~16:00 | 於:徳島県歯科医師会館 |
・高知県 | 2019年2月3日(日) | 11:00~16:00 | 於:高知県歯科医師会館 |
・滋賀県 | 2019年2月17日(日) | 11:00~16:00 | 於:滋賀県厚生会館 |
・愛媛県 | 2019年3月3日(日) | 11:00~16:00 | 於:愛媛県歯科医師会館 |
・大阪府 | 2019年3月10日(日) | 11:00~16:00 | 於:大阪府社会福祉会館 |
・大阪府 | 2019年3月17日(日) | 11:00~16:00 | 於:大阪府社会福祉会館 |
・島根県 | 2019年3月24日(日) | 11:00~16:00 | 於:島根県歯科医師会館 |
・奈良県 | 2019年4月7日(日) | 11:00~16:00 | 於:奈良県歯科医師会館 |
・鳥取県 | 2019年4月14日(日) | 11:00~16:00 | 於:鳥取県歯科医師会館 |
・京都府 | 2019年9月29日(日) | 11:00~16:00 | 於:京都府歯科医師会館 |
座長講演に関してのアンケート
『14才の少女の話は、本当に心が痛みました。開業医が出きることの大切さ、日々の勉強を継続し、常にアンテナを張って精進します。患者と共に地域で頑張っていきたいと思いました。』
『口腔がん等の症例本などは読んだ事はあったが、香川県で実際にどのように連携を取り、治療を行えているのかがわかった。医療体制をしっかりすること、初期の発見の大切さがわかった。』
主なコメント
- 口腔がん患者を歯科医院では見たことがなく、どのような自覚症状・予防があるのか分からなかったので、聞く事が出来て良かったと思いました。
- 14才の少女の話は、本当に心が痛みました。開業医が出きることの大切さ、日々の勉強を継続し、常にアンテナを張って精進します。患者と共に地域で頑張っていきたいと思いました。
- 口腔がん早期発見の必要性が理解できました。今後、患者の口腔チェック時には粘膜の症状などしっかりチェックしていこうと考えました。
- 口腔がんは見えるから、と今まで講演していましたが、わかりにくいのも多いのでこわいと思った。今までに一人口腔がんをみつけましたが、これからも気をつけて口腔内をみたいです。
- 香川県にも多くの口腔がん患者がいることを知りました。進行がんになると予後も悪いと、患者さんも先生方も大変です。早期発見の重要性を大変理解でき、良かったと思います。
- 早期発見、早期治療の大切さが良く分かりました。患者さんへの正しい知識提供をします。がんは少しでも術後は全く別な状況になるこわさも分かりました。
- 口腔がんの実態がわかりよかった。身近になかったが、歯科が早期発見に重要だと思いました。
- 口腔がん治療の現状を分かりやすく説明いただき、口腔内検診の重要性を再認識いたしました。
- 口腔がんが進行すると機能回復が厳しい。早期発見、早期治療が大切。 生存率曲線(OS)78.4%はすばらしい。少し安心しました。
- あまり日常診療で目にすることなく今まで来ております。StageⅣでの受診が44%という現実には驚きました。初期では自分での判断が難しいので、気になる症例を見つけた時には、患者さんのために早めに紹介しようと思います。
- 疑わしい病変を見つけた際、自院が抱えこまず、紹介状を書く勇気を持っていこうと思えました。自分の診断能力も磨く勉強もよりしていこうと思います。
- 口腔がんを早期に発見できるように日頃の診療からよく口腔内を見て異常に気付けるようにしたいと思いました。
- あまり口腔がんの症例を見たことがありませんが、香川県の羅患率が高く、香川県での実際の症例を見ることができ、日々の診療でも意識して口腔内を見なければいけないと感じました。
- 口腔がん等の症例本などは読んだ事はあったが、香川県で実際にどのように連携を取り、治療を行えているのかがわかった。医療体制をしっかりすること、初期の発見の大切さがわかった。
- 症例の写真やデータが多く、とても分かりやすかったです。周術期口腔ケアの必要性も最後のスライドデータで改めて感じることができました。
- 香川県の口腔がんの現状が良くわかりました。口腔内ケアや、禁煙の患者指導を行うことで口腔がんのリスクを少なくすることができることがわかりましたので、より積極的に行っていきたいと思います。
基調講演『なぜ、今、口腔がん検診か?』に関してのアンケート
『若い方にもがんが発生する事が勉強になった。初期病変の鑑別も分かりやすく解説して頂き良かった。』
『口腔がんの死亡率を下げたいです。歯科医師会から市民の方々へ口腔がん検診の拡大の充実をめざしたい。各院所でも舌、口の粘膜も十分に検診する大切さを認識した。』
主なコメント
- 体の中の健康診断で、歯科医院へのメンテナンス受診率は低いと思い、口腔への意識は低いので、口腔がんの認知度が低いのも理解が出来る。米国と同じような全国民への口腔がんの意識づけを定着で若い人から年配の人の口腔がん発症を減らせられる早期発見に繋がるような国へとなればと思った。
- 実際に日頃の診療で遭遇する可能性の高い初期の口腔がんについての説明がわかりやすかった。
- 口腔がんの発生の仕方を分かりやすくスライドで見せてくれたので、とても理解できました。口腔がん発生する前での期間が5~10年もある事を初めて知った事、口腔がんの若年化している事を知る事で、改めて早期発見の大切さを理解できました。
- わかりやすく、聞き取りやすいご講演でした。検診の仕方がとても参考になり、今後の地域の仕事でも注意して診ていきたいです。
- 若い方にもがんが発生する事が勉強になった。初期病変の鑑別も分かりやすく解説して頂き良かった。
- 一般開業医でも出来ることがわかりやすかった。
- とても分かりやすく、コツなども知る事ができたので、明日から私にも少し注意して口腔内を診る事ができると思います。患者さんから「これが気になる」と言われる前にこちらから聞くくらいになりたいです。気になる患者さんが数名おられます。よくよく見てみます。
- 分かりやすかった。これから患者様の口腔内に気をつけてみていきたいと思った。わからないことはナビシステムで意見をもらえるのはとてもいいと思った。
- 口腔がんの死亡率を下げたいです。歯科医師会から市民の方々へ口腔がん検診の拡大の充実をめざしたい。各院所でも舌、口の粘膜も十分に検診する大切さを認識した。
- 臨床へのフィードバック形式で、DHでも口腔がん発見するための手段や方法、勇気(DHへ進言)を与えてくれます。一般業務の中で健診重要内容の一つだと再認識させてくれました。
- 口腔がんへの病態や発見方法等大変勉強になりました。歯科衛生士として早期発見に取り組めると感じました。ありがとうございました。
- 若年化、男女比の変化を頭に入れたうえで、先入観をもたず、疑わしいものを見つけ、相談、紹介する事をしていきたいと思いました。
- ものすごく分かりやすかったです。世界と比べた日本の現状を知ることができました。もっともっと口腔がんを国民に知ってもらうことが大切だと分かりました。
- 普段、口腔がんに関して身近な事ではないと思っていたが、そうではないことを実感することができた。基本的なことから検診について等、分かりやすい講演でとてもよく分かりました。
- ナビシステムや、見つけ方?等勉強になった。リコール時に歯、歯肉以外に舌や頬粘膜ももう少し注意深く観察していきたい。
- 見落としているケースがあるかも・・とゾッとしてきました。無症候期でのチェックがいかに重要か、また患者さんへの言葉がけ、協力(怖がらせないように)など、DHに求められることが多岐にわたると思いました。明日から触診、視診もっとよくみていきたいと思います。
- 口腔がんの基本から検診まで理解することができました。再発率や治癒率などから口腔がんの検診の必要性を強く感じました。
- 口腔がんの現状がとても良く分かりました。詳しい所見などとても分かりやすかったです。狭搾歯列弓が口腔がんの原因になりうることがあると聞き、矯正専門の当院も歯列矯正治療により、口腔がんのリスクを少なくできるということがわかった。
口腔がん撲滅運動の展開に関してのアンケート
『日本の興味の無さにがっかりする内容でした。ひどくなる前に助けられるなら助けてあげたいと強く思いました。私にできる事はしていきます。とても参考になりました。』
主なコメント
- 口腔がんの認知度が低い日本ですが、同じ欧米国の米国と認知度や歯科に対する意識づけが異なっているので、活動を続けて広めて頂けたらと思います。
- 日本での口腔がんの関心の低さは、予防医学というシステムが広がらない医療費の仕組みが一因・・・分かりやすく勉強になりました。開業医が出来ることを考える時期なのだと感じました。
- 日本の興味の無さにがっかりする内容でした。ひどくなる前に助けられるなら助けてあげたいと強く思いました。私にできる事はしていきます。とても参考になりました。
- 話の内容に「本当にそうだ」とうなずきながら聞くことができた。微力かもしれないが、しっかりと口腔内をみていきたいと思った。
- 口腔環境健診という言葉から、口腔内全体を常に考えてはいるが、初期病変を浮上させる手段として蛍光観察機という物を参考にさせていただきたいと思います。
- 歯科医師は人の人生を救う、豊かなものにするという考えを基に、口腔がん撲滅運動を行っていることに感銘を受けました。私達歯科医にしかできないことをしっかり行って、人命だけでなく人生を支えてあげたいと感じました。
- 歯科で働いていても口腔がんのチェックというよりは齲蝕などへ目が行きがちです。一般の方々からすると、より口腔がんへの意識は低いのだと思います。まず私たちが口腔がんへの意識や知識を深めないといけないと感じました。
- 口腔がんの検診を地域で行うことで何症例もの口腔がんがみつかり早い段階でがんを見つけることができるということを知り、もっと検診の数が増えればいいなと思います。
- 米国と比べると日本はまだまだ予防のシステムが成り立っていないことを改めて感じました。私は衛生士として来院された患者さんの口腔内をしっかり観察し、異変に気づけばDr.に報告するということを今後もしっかり続けたいと思いました。
- 一般の方が口腔がんを認知していない事におどろいた。決してめずらしいがんではないことを認識していきたい。いつかは行政からの検診に口腔がんも入ることを願います。ベルスコープは高価だが、1回千円程度で口腔がん検診しますとPRしたら、かなり早くペイできるし、患者さんもこういう機械で見てもらう安心感もあると思った。
- 欧米と日本のちがいなどわかりやすかった。
- 歯科の目的は予防と常に考えていました。さらに一歩踏み込んだ口腔がんを予防・発見するという役割をこれからは積極的に日々の診療の中に取り組んでいかなければいけないと考えさせられました。
地域の口腔がんを考えるシンポジウムに関してのアンケート
『歯科衛生士の立場からいろいろ考えるきっかけとなりました。』
主なコメント
- 香川県でも口腔がんの認知度を広めるために、私達DHも発見できる事があったり、勉強したいと感じました。
- お話しが聞きやすく興味ある内容でした。私達のすべき仕事を必ず行っていきます。
- 異常を発見できるように日々勉強だと思った。
- 検査の感度と特異性を理解することの重要性についてのお話しはとてもよかったです。
- 歯科衛生士の立場からいろいろ考えるきっかけとなりました。
全体を通じての感想
『日々の診療の中で、粘膜まで必ず診る様に再認識した。歯周病予防は浸透しているように感じるが、口腔がん検診も浸透するようになればいいと思う。』
主なコメント(「※印」は事務局からの補足コメントです。)
- 今回参加した理由として、自分が口腔がんを見つけられるのかという不安がありました。もしかしたら今まで見過ごしていたことがあるかもしれないと思い、勉強したいと思って参加しました。どのような症状や、ガンを発見できる特徴などを知り、よく見ていく箇所も歯・歯肉のみならず口腔内全体を観察して発見できる目を自分で作っていきたいです。
- 若い人にも口腔がんの例があるのだと驚きで(増加傾向にあるという事実)タバコ、お酒、生活習慣の良くない方に多いとばかり思っていましたが、怖いことは無関心な事!心に沁みました。ありがとうございました。
- 大変勉強になり刺激になりました。口腔がんは他人事ではなく、自分の事であり、私達の患者様の事なんだと改めて実感しました。色々な方面からのアプローチがあり、開業医の出来ることについて考えて、少しづつでも実践したいと思いました。
- まだまだDHにできる事があると感じました。救える命があるという事を知り、微力ながらできる事からやってみたいと思いました。本日は参加できてよかったと思います。ありがとうございました。
- 口腔がんの認知度が低い事が、早期発見の妨げにもなっていると思うので、私達が歯科で発見できる事は、当たり前にしないといけないですが、患者さん自身にも口腔がんというものがある事を知っていただいて、鏡を見る時には少し気にして、舌をみていただくとか、変だと思ったらそのままにせず受診していただくとか、そういう事ができるように普及していけたらいいなと思いました。
- 日頃あまり意識せず粘膜、舌などを見ていたと思うので、ほんの少し、注意してまわりも診ようと思いました。たばこ、酒、不せっせい、口腔清そう状態、不眠、栄養と指導できる内容が増えました。
- 口腔がん→口外科領域というイメージがあり、今回講義を受けるまでは、矯正歯科医なのであまり関係ないかなというのが実際ありました。ですが、講義を聞いて予防という関点や初期発見の大切さを知り、治療・保定で数年単位で一人の方を診れる私達の立場でできることがまだまだあると思いました。歯科医としてできることを行っていかなくてはならないと考えさせられる一日でした。ありがとうございました。
- 意味のある研修会で、大変勉強になりました。ありがとうございました。口腔がん撲滅運動が広がると、早期発見や口腔がん死亡率の低減につながると思います。
- 若い年代からの口腔がんや、タバコ、飲酒以外にもガンになる原因があることなど、まだまだ知らないことが沢山ありました。できるだけ早い段階での発見が大切であり、その為にDHも率先して口腔内を確認することの重要性を学びました。
- 口腔がんの特徴や見分け方について詳しく知ることができとても勉強になった。常に患者さんの口腔粘膜をよく見て異常にすぐ気づいて、少しでも多くの患者さんの命を守りたいと思いました。
- 何も知らなかった私でも口腔からの命の大切さを少し考えられるような日になりました。本当にありがとうございました。院長と共にスタッフ一同、一つでも多くの命が救えたらと思います。これからもよろしくお願い致します。
- 日々の診療において、院長から「粘膜」を診ることは指導を受けています。異変があれば、大きい病院に精査依頼を行っております。1人1人の患者さんと接する時間は、Dr.より歯科衛生士の方が長いとのこと方が多いです。Dr.だけでなく衛生士も診る目を持てば、より多くの患者さんをがんから救うことにつながると思うので、今後も歯や歯肉だけでなく口腔全体をしっかり診るようにします!!
- ずっと疑問にもっていた事に、先生方の話しで解決できたのでとても有意義な時間でした。明日からのメンテナンス、早期発見の意識をもって取り組みたいと思います。
- 県内でガンを診る5病院備わった方がシンポジウムは更に良かったと思う。口腔がん撲滅委員会認定Dr.やDH制度をつくって、開業医でどんどん口腔がん検診したらどうだろうか。
※現在認定制度に関しては準備中です。
以上です。
※ご参加者の皆様、アンケートへのご協力をありがとうございました!
以下、会場の様子で~す。
★「地域の口腔がんを考えるシンポジウム(関西・四国・山陰編)」の第3回目以降のご参加お申込みは以下まで