口腔がん検診
口腔がんの早期発見や、異形成段階(がんになる前の状態)を早期発見し治療するために、お口の中をチェック(検診)します。
口腔健診
お口の中の口腔がんになる可能性のある要素(原因)をチェック
(健診)します。
また、医院により、歯周病検査や唾液検査(口腔内細菌検査)などをオプションで行うことにより、お口の中を総合チェック(健診)します。
※口腔がんの主な原因(症例から)
・生活習慣(喫煙、飲酒等)
・歯列不正(歯並びが悪い)、義歯不適(入れ歯が合わない)
・う蝕(虫歯)・歯周病、詰め物・被せ物不適
・舌小帯付着異常(舌の裏の紐のような部分が短い方は要注意)
・アマルガム(金属の詰め物)
・口内炎(10日くらい経過しても治らない場合は要注意)
・歯列不正(歯並びが悪い)、義歯不適(入れ歯が合わない)
・HPV(ウィルス)、など
口腔がん検診の重要性
日本は、世界の先進国の中で、唯一、口腔がんの死亡数が激増している国!ということをご存知でしたか?
(※日本での口腔がん患者の死亡率は「35.5%」と米国(19.8%)の約1.7倍です!)
口腔がんは、悲惨な「がん」です。手術になれば、舌・顎・頬の一部、もしくは、大部分を切除せざるを得ず、その結果、口の機能に大きな障害を持つことになります。
通常、がんになるまでには5年~10年はかかりますので、
最低でも1年に1回、「口腔がん検診」を受診し、早期発見・前がん状態での治療を心がけてください。
口腔がん検診の基本的な流れ
1.問診票の入力(記入) (5分)
口腔がんになる要素がどれくらいあるか?生活習慣についてご入力(ご記入)いただきます。
2-1.視診・触診・写真撮影(5分)
視診:お口の中の異常がないかを目で確認します。
触診:ゴム手袋を付けた指で触り、しこりや盛り上がっているところがないかを調べます。
異常を発見した場合、お口の中の状態を写真撮影します。
オーラルナビシステム
異常を発見した場合、大学の口腔外科専門医に、撮影した写真をすぐに送信し診断のサポートを依頼します。
2-2.口腔内蛍光観察装置を使った観察・写真撮影 (5分)
口腔内蛍光観察装置でお口の中に青色光を当てて、異常がないか観察をします。
そのままお口の中の状態を写真撮影します。
ナビシステム
異常を発見した場合、大学の口腔外科専門医に、撮影した写真をすぐに送信し診断のサポートを依頼します。
3.報告書を元にカウンセリング (5~10分程度)
結果を報告書にまとめ、それを元に口腔内の現状に関しカウンセリングを行います。
口腔内に関し、歯科医師から指摘を受けた場合は、速やかに口腔内の治療や改善を行ってください。
問題なし
継続して、最低でも年に1回は口腔がん検診・口腔健診を受けましょう。
何らかの異常があった場合
歯科医師の指示に基づき、治療を開始してください。 大学病院等を紹介する場合もあります。